電気を作るのに欠かせない水。火力発電所では、ボイラーで水を蒸気にし、この蒸気で発電タービンを回して電気を作っています。ちょうど蒸気機関車みたいなものといえます。
ところでこの水は純水と呼ばれ、非常に純度の高い水。純水塔という大きな装置でふつうの水から不純物を取り除き、純水をつくり出しています。この純水がボイラーの中で蒸気になって高圧になるといろんな反応があちこちに出てきます。たとえば、純水の中にごくわずかなシリカが含まれていたとします。シリカは地球上の岩石などの主成分で、いたるところに存在しています。空気中のほこりの中にもあります。だから、純水の中に入り込むこともありえるわけです。このシリカが含まれた純水を高圧の蒸気にしてボイラーから配管を通してタービンまで送ると、途中で配管のあちこちにシリカの粒がくっついてしまいます。時間がたつと配管の中はシリカだらけで蒸気の通り道がだんだん小さくなってしまいます。こうなれば、ちょうど動脈硬化と同じこと。高圧の蒸気が通りにくくなって、ついには配管が破裂してしまうかもしれません。
火力発電所では、常に安定した電気を私たちに供給できるよう、ボイラーに使う純水の成分を管理しているのです。このとき活躍するのが、シリカ分析装置。純水の中に混入するシリカに目を光らせて、火力発電所のお手伝いをしています。

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