子供の頃、学校でリトマス試験紙とやらを使っていろんな実験をしました。酸性のレモンにつけると赤くなり、アルカリ性の石鹸液につけると青くなる。こんな実験でしたね。この酸性やアルカリ性を表す指標がpH(ピーエッチ、ペーハーともいいます)。pH7が中性で、それより数字が低くなると酸性。高くなるとアルカリ性です。レモンはpH2.5、コーヒーはpH5.0から6.5、牛乳はpH6.2程度、石鹸液はpH7から10、ビールはpH4.5程度。
実はpHは私たちの生活に大変身近なことをご存じですか。たとえば肌。人間の肌はだいたいpH4.5から6.0の間にあります。生まれたての新生児は中性よりですが、すぐに酸性になります。酸性は殺菌作用があり、小さな子供の肌を守るために自然に酸性なるのでしょうね。そして年をとるにつれて肌は中性よりになり殺菌作用が弱くなる。だから、年齢を重ねるにしたがってお肌が弱くなり、肌荒れなんかをおこしてしまうのです。実際に肌荒れや皮膚病になると、pHは6.0を超えてしまいます。こんなことから、化粧品も自分の肌のpHにできるだけ近いpHの化粧品を選ぶ必要がありますね。
また、私たちが口にする食品もほとんどが弱酸性。これも殺菌作用から自然にそうなっているのかもしれません。
このようにpHは私たちの生活に身近なものですが、いろんな産業でも重要な測定項目になっています。化粧品会社や食品会社はもちろん製薬会社、化学会社など、そこから生み出される製品の品質をよくするためにpHは必ず測定されているのです。
このpHメータを、日本で最初の開発したのが堀場製作所なんです。現最高顧問の堀場雅夫が学生時代に開発したpHメータは、40数年の歳月を経て進化し、世界最先端の技術を導入した新型pHメータが97年3月、米国で発表されることになりました。

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