私たちの身の回りには粉を原料にしたものがたくさんあります。プラスチック、食品、化粧品、薬、セラミック(陶器)など。このそれぞれの製品がつくられる際、原料である粉の粒の大きさが非常に重要な要素であることはあまり知られていません。
例えばセラミック。セラミックはお茶碗などの陶器と同じで、石などの無機物の粉を焼き固めてつくります。セラミック包丁やセラミックばさみなどが身近ですが、あのスペースシャトルの機体もセラミックでつくられています。いろんな機能や強度を持ったセラミックをつくるために、原料の粉の粒の大きさが重要なポイントになります。
ここで、ひとつの粉をテニスボールとしてみます。テニスボールを縦横にいくつか並べるとボールとボールの間にわずかな隙間ができますね。これをそのまま焼き固めてしまうと、隙間がいっぱいはいったセラミックになってしまい、こわれ易くなります。そこでつぎにテニスボールとテニスボールの間にできた隙間に、もっと小さなパチンコ玉を埋め込みます。そうすると、隙間は前より小さくなります。テニスボールとパチンコ玉の間にも小さな隙間ができ、この隙間にももっと小さな粒を埋め込みます。こうすると、隙間はだんだん小さくなりほとんどなくなってしまいます。これを焼き固めると隙間のない非常に強いセラミックができるのです。
この粉の粒の大きさを測るのが粒度分布測定装置といわれるものです。この装置では、原料の中にどのくらいの大きさの粒がどのくらいはいっているかがわかります。ところで、私たちに身近な牛乳。この味やコクはじつは牛乳の中の脂肪の粒の大きさによって変わってきます。このように、原料の中にある粉の粒の大きさのコンビネーションによって、完成品の品質や性質が変わってくるため、セラミックをはじめ、化粧品や食品など粉を原料にするいろんな分野で粒度分布測定装置は活躍しています。

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